便秘外来について
現在、便秘は放っておけない悩みの一つとなっています。特に女性においては、20代~60代の方の50%以上が便秘を気にされています。また高齢者においては、年を重ねるごとに便秘の悩みが急増しています。
当院では、「便秘」のお悩みをもつ患者様に、院長の小林暁子医師と、順天堂大学病院の小林弘幸医師が早期改善のために1人1人に応じた親身な診療を行っております。
たかが便秘と本人も周囲も安易に考えやすいですが、便秘が原因で多岐にわたる様々な症状を引き起こすこともあります。
個々によって便秘や腸の状態が異なるため、完全予約制で問診や検査を行い、状態を把握し、その方に合わせた薬やケアをご提案しております。クリニックにおいて検査を行い、更に精密な検査の必要な場合には、順天堂大学その他の連携病院でフォローするシステムが整っております。また、便秘とは言えないが、腸内環境がストレスや生活環境の影響で悪化し、常に腹部の張りや残便感、むくみ、生理痛、肩こり、肌荒れなどで悩んでいる方にも適応があります。
便秘外来はこんな方にお薦め
- 長年の便秘で何をやっても改善しない
- 便秘と下痢で悩んでいる
- 排便をしてもすっきり感がない
- 下半身のむくみがある
- 血便や黒い便がみられる
- お腹が張って苦しい
- 市販の便秘薬に頼っている
- 便秘に伴い肌あれ、吹き出物が治らない
便秘外来の診察の流れ
- 問診表のご記入
- 医師のカウンセリング(問診、触診など)
- 超音波やレントゲン撮影、尿検査や採血などの検査 ※医師の判断
- 治療方針の決定・説明
- 看護師より状態に応じた生活ケアの説明
ご来院シュミレーション
小林メディカルクリニック東京 到着
溜池山王駅の10番出口を出て頂きますと右にスター銀行が見えてきます。
そのビルの2階に当院がございますので階段でお越しくださいませ。
窓口で受付→保険証提出→問診票記入
扉を開けると目の前に受付がございます。ご予約時間とお名前を伝え、保険証をご提出下さい。
問診票をお渡し致しますので、お席で記入をお願い致します。
診察
小林暁子院長の診察を予約。
現在の腸の様子やご本人のお悩みを伺い、検査内容を決めていきます。
検査(腹部エコー・腹部レントゲン・尿検査)
Aさんの場合は、腹部エコーとレントゲンを行うことになりました。
ドクターより検査結果説明
レントゲン撮影の結果と腹部エコーの結果をもとに処方を決めていきます。
健美腸指導士によるカウンセリング
今後の治療方針説明や、食事指導を行います。
患者様からの疑問にもじっくりと時間をかけて答えていきます。
お会計
初回カウンセリング+検査+診察+処方+食物繊維のサプリメント=合計約¥19,700-
次回の予約をとり、終了です。所要時間は受付開始から1時間程で終了しました。
溜池山王駅の10番出口を出て頂きますと右にスター銀行が見えてきます。
そのビルの2階に当院がございますので階段でお越しくださいませ。
窓口で受付→保険証提出→問診票記入
扉を開けると目の前に受付がございます。ご予約時間とお名前を伝え、保険証をご提出下さい。
問診票をお渡し致しますので、お席で記入をお願い致します。
診察
小林暁子院長の診察を予約。現在の腸の様子やご本人のお悩みを伺い、検査内容を決めていきます。
検査(腹部エコー・腹部レントゲン・血液検査・尿検査)
Bさんの場合は、腹部エコーとレントゲンと血液検査と尿検査を行うことになりました。
※血液検査は隠れている疾患がないかどうかを確認する為のスクリーニング検査です。
ドクターより検査結果説明
レントゲン撮影の結果と腹部エコーの結果をもとに処方を決めていきます。
血液検査の結果が出るまで1週間、尿検査の結果出るまで2週間ほどお時間がかかりますので、後日説明致します。
健美腸指導士によるカウンセリング
今後の治療方針説明や、食事指導を行います。患者様からの疑問にもじっくりと時間をかけて答えていきます。
お会計
初回カウンセリング+検査+診察+処方+食物繊維のサプリメント=合計約¥25,200-
次回の予約をとり、終了です。所要時間は受付開始から1時間程で終了しました。
便秘外来のQ&A
併用して大丈夫です。下剤を使用している方は、今まで下剤の刺激に慣れていたために、急にやめてしまうと初めは出ないことがあります。ですので、2日に1回、3日に1回・・・というように徐々に回数や量を減らすことを目標にして下さい。下剤を使用していても、乳酸菌の薬によって少しずつ善玉菌が育ってきます。時間はかかるかもしれませんが、あきらめずに内服を続けていただきたいです。
治療初期(1~3ヶ月くらい)は、腸内の古い宿便がどんどん排出され、善玉菌が少しずつ育ってくる時期です。この菌の入れ替えの時期は、悪玉菌が発生させるガスによってお腹が張ることがあります。治療の一過程ですので辛抱していただきたいところですが、どうしても辛い場合は、1回お薬を抜くなどして様子をみるようにお願いします。
酸化マグネシウムは、腸内の水分を便に含ませて軟らかくする作用があります。形が残るような軟らかい便になれば1番良いのですが、その方の体質によって処方量では多い時があります。もし下痢状や、日常生活に困るくらい緩い場合は、1日3回の処方を2回に減らすなどして調整をお願いいたします。ただ、よく言われる「バナナ状の便」を無理に目指す必要はありませんので、安心してください。
治療開始したばかりの頃は、宿便が排出されるので便が多いように感じる方が多いのですが、その後は腸内が綺麗になってきているため、はじめに比べると便の量は減っていく傾向にあります。また、腸内環境は生活環境によってすぐに変化しますので、毎日多い排便をしなければいけないという事はありません。食事に関しては、腸内環境が整ってきたら、(目安として治療3ヶ月目くらい)不溶性食物繊維が多く含まれる食品を少しずつ摂るようにすると、便の量が増えていきます。これらは診察の際にも説明があります。また、極端に食事量が少ない・多い・動物性食品の摂りすぎなどは腸内環境に悪影響ですので、バランスの良い食生活を心がけるようにして下さい。
便秘外来の患者様で酸化マグネシウムとビオスリー、ビオフェルミンなどの整腸剤をお飲みの方は継続していただいても問題ありません。しかし、それ以外のお薬をお飲みの方は一旦中止していただく場合がございますので医師に確認が必要です。遠慮なくお問い合わせください。
ファイバープロは1日1包(6g)~2包お飲み頂くことをおすすめしています。飲むタイミングはいつでも構いませんが、夜であれば食前に摂って頂くとよいです。
食物繊維には腸のはたらきを助け、便通を良くするばかりではなく、コレステロール上昇抑制、血糖値上昇抑制、肥満防止、動脈硬化防止などの効果が報告されていますので、便秘が改善されても継続してお召し上がりいただきたいサプリメントになります。
腸内環境が安定してくるのに最低でも半年から1年はかかります。また、下剤を飲んでいる方、腸が長い方などは更に長期間に渡り治療を行います。当院ではなるべく少ない量でのお薬にしていけるよう、サプリメントへの切り替えや食事などの生活指導も取り入れサポートしていきます。
便秘が続くと、余分なミネラルや老廃物を体外へ排出しにくくなります。行き場のないそれらが体内に留まった結果、体が浮腫んでしまいます。また、体が浮腫むことにより、リンパの流れも悪くなり手足の冷えを感じやすくなります。
大腸がんが原因で便秘になる場合もあります。大腸がんの徴候として、便に血液が混ざる、便秘と下痢を延々と繰り返してしまうといったことなどが挙げられます。
当院の便秘外来では、40歳以上の方は初回に大腸の腫瘍マーカーの検査を行っています。39歳以下の方で、上記の症状に心当たりがあり、検便の検査も行っていないという方は、一度検査することをお勧めします。
便を軟らかくするためのマグネシウム製剤は、腸そのものを弱らせることはありません。しかし、ごく稀に副作用として血液中のマグネシウム濃度が上昇する場合があります。マグネシウム濃度の高い状態が長期間続きますと、腎・心機能に負荷がかかってしまいます。当院では、副作用の確認のため、受診3回目に採血を行い、その後も半年から1年おきに検査を行っています。
漢方薬を内服している方についても、副作用で肝機能の数値が上昇する場合がありますので必ず数ヶ月おきに採血を行っています。